ジュゴンの見える丘,辺野古,大浦湾
ジュゴンの見える丘からは大浦湾が一望できる(右の岬の向こう側が辺野古の海

沖縄本島北部、名護市の東側に大浦湾という湾があります。

点在する巨大なサンゴの群集に約170種ともいわれる魚の群れ。

サンゴに囲まれたイノー(礁池)には海草が豊富に生え、それを食べに、国の天然記念物ジュゴンがやってきます。

大浦湾はまさに生き物たちの楽園と言って過言ではありません。

今回ご紹介したいのは、その大浦湾を一望できる『ジュゴンの見える丘』。

 


 

ジュゴンが見える丘,大浦湾,辺野古
目を凝らすと、この写真のどこかに…

ジュゴンはかつて、沖縄本島や周辺に広く分布していたそうですが、戦後の食糧難による乱獲などで65年以降激減、生息数はもはや数十頭とのこと。

今では、目撃情報も大浦湾周辺と本島北西部の古宇利島で年に数回ある程度。

しかも、大浦湾の西岸・辺野古は、米軍普天間飛行場の移設予定地になっており、今後ますますジュゴンを目にする機会が減っていくかもしれません。

さて、『ジュゴンの見える丘』ですが、辺野古から車で北へ30分ほど行ったところにある「嘉陽(かよう)」という地区にあります。

まず、嘉陽集落にある嘉陽小学校を起点に国道331号線を北上。

1.7kmほど進むと、右手に「丸宮リサイクルセンター」「ハング・パラグライダー 嘉陽エリア」というふたつの看板がありました。

そこを右折し、ゲートを抜け、しばらく進みます。

だんだん道が細く悪くなっていきましたので、途中、少し開けた場所に車を止め、ここから歩きました。

どんどん森が深くなっていき、ハブが出てもおかしくはない雑草だらけの山道。

途中何ヶ所か崖崩れで道幅が2mほどに削られている所も。左右どちらに落ちてもタダではすまないのでご注意を。(そのうちこの道が崩れてしまうと丘には行けなくなりますね)

ただし、ときどき木々の切れ間から海を見下ろす景色はすばらしいですよ。

 


 

ジュゴンの見える丘,嘉陽,海
途中、嘉陽の海を望む

15分ほど歩くと森の前方が開けてきました。

ようやく『ジュゴンの見える丘』に到着です。

まずは、標高約100mから見下ろす真っ青な海と空が眼に飛び込んできました。

まさに絶景です。(もともとこの場所はパラグライダーの発射地点として切り開かれたそうです)

絶景を堪能した後は、ジュゴン探しです。

目を皿のようにしてリーフを凝視し、カメラの望遠レンズも駆使しながら探したのですが、残念ながらジュゴンらしきものは見当たりませんでした。

めったなことでは目撃できないとは分かってはいたのですが、本物のジュゴンを見てみたかったなあ。

ジュゴンには出会えませんでしたが、丘に腰をおろし、30分ほど気だるくてまったりした時間を楽しむことができました。

カップルや家族連れで行くのもおすすめです。(実際、この日も家族連れに会いました)

ジュゴンが見える丘,大浦湾,辺野古
ジュゴンが見える丘と家族連れ

ちなみに、2007年6月、大浦湾の入り口で泳ぐ2頭のジュゴンを、琉球朝日放送のカメラが捕らえました。

6月21日、夕方のニュース映像でその姿が流され、沖縄出身の歌手Coccoさんはくぎ付けになったそうです。

親子か!はたまた恋人か!?

ジュゴンは1時間以上も、海面で戯れたといいます。

Coccoさんはそのニュースを見て、涙が止まらなかったとのこと。

そして数時間とたたずに、名曲「ジュゴンの見える丘」ができました。

そのCoccoさんもジュゴンが見たくて、数年前より何度かここに訪れているそうですよ。

歌手Coccoが醸しだす被写体としての類まれなるオーラ~「辺野古」を語り、「ジュゴンの見える丘」を歌うCoccoを見て、僕は震えた。

さあ。ジュゴンに会えるかどうかはあなたの運次第!

「ジュゴンの見える丘」を訪ねてみませんか。

持ってるあなたならきっとジュゴンに出会えると思います。