沖繩県本部町備瀬のフクギ並木
木漏れ日と備瀬のフクギ並木

 

沖繩県本部町備瀬のフクギ並木
砂が敷かれた道と備瀬のフクギ並木

今回ご紹介したいのは、沖縄本島北部、本部(もとぶ)町備瀬(びせ)のフクギ並木。フクギ(オトギリソウ科)とは沖縄県が北限とされるフィリピン原産の常緑広葉樹で、台風の多い沖縄(特に海の近くにある集落)では、古くから防風林として利用されてきました。

屋敷の周囲に植えられたフクギは、垣根としての役割も果たしていたのですが、現在、沖縄のほとんどの集落の垣根はブロック塀へと変化しています。

ただし、ここ備瀬は今でも集落全体がフクギに囲まれた数少ない場所。

備瀬集落に広がるフクギ並木は沖縄本島では最大規模を誇り、集落全体のあらゆる道に、数千本に及ぶと言われる木々が隙間なく立ち並んでいます。

ちなみに、最も古いフクギは、樹齢300年、高さは20mになるそう。


 

さて、備瀬集落は、沖縄を代表する観光スポット、美ら海水族館から車で5分ほど北へ向かったところにあります。

まずは無料駐車場に車を止めて、さっそく歩き始めました。

舗装されていない白い砂地のスージ道。両脇にはフクギが立ち並び、やさしい木漏れ日が差し込む穏やかな空間です。

沖繩県本部町備瀬のフクギ並木
逆光と備瀬のフクギ並木

心地よい風がときどき吹き抜け、耳を澄ませば静寂の中に小鳥のさえずり。三線の音色が聴こえてきたので、フクギの間から古民家をのぞき見ると、オジイがまったりと演奏していました。その傍では、猫が昼寝。なんともほほえましい光景です。その他にも草むしりをするオバアにヤギ等、のどかな沖縄がてんこ盛りの集落でした。

沖繩県本部町備瀬のフクギ並木・古民家
古民家を改装した民宿をのぞく


 

しばし時間の流れを忘れゆっくりと歩いていると、あたかも昔の沖縄にタイムスリップしたかと錯覚するほど。さらに歩いていると、潮の香りがしてきたので、誘われるように浜へ。フクギのトンネルを抜けて海へ出ると、そこには、白い砂浜のビーチが広がり、沖に浮かぶ伊江島のタッチュウやエメラルドビーチなどを望むことができました。

沖繩県本部町備瀬のフクギ並木と伊江島とアーサの養殖
夕暮れどきの伊江島と養殖されたアーサ

浜で一休みした後は、ふたたび集落内を散策。ところで、フクギ並木は備瀬崎まで1kmほど連なり、往復するとけっこうな道のり。でも、ご心配なく。集落内にはレンタサイクルや水牛車などもありますよ(もちろん有料)。

さあ、あなたもノスタルジックな沖縄を味わってみませんか。日常のあわただしさを忘れてゆっくりと散策をするのにもってこいのスポットですよ。ちなみに集落内には古民家を改築した宿等もありますので、宿泊するのもいいかも。夕日の沈む海。満天の星空。地元の海の幸に、泡盛。うーん、最高じゃないですか!ぜひ、心の洗濯をしに行かれてみては。